コロケーション(collocation)とは、単語と単語との慣用的な結びつき、つまり「連語(関係)」のことです。「単語同士の結びつき」に焦点を当て、フレーズ・例文・会話の実例をチェックしながら、「自分が言いたいことを的確に表現できる英語力」を身につけていきます。
コロケーションの例を、いくつか見ておきましょう。
① 動詞+名詞
make an effort「努力する」
go for a drive「ドライブに行く」
shake hands (with ~)「(〜と)握手する」
② 動詞+形容詞・副詞
fall asleep「眠りこむ」
stay home「家にいる」
run short (of ~)「(〜が)不足する」
③ 動詞+前置詞・副詞
look for ~「〜を探す」
see ~ off「〜を見送る」
look up at ~「〜を見上げる」
④ 形容詞・名詞+名詞
a cellular phone「携帯電話」
heavy traffic「激しい交通」
an entrance examination「入学試験」
⑤ 形容詞+前置詞
be good at ~「〜が得意だ」
be different from ~「〜とは異なる」
be interested in ~「〜に興味がある」
たとえば「激しい交通」はheavy trafficが正しく、hard trafficとかsevere trafficなどとは言いません。こうした連語関係をできるだけ多く知っておくことが、正しい英語を使うためには大切です。
コロケーションを正しく使い分けるためには、英語と日本語の違いを意識する必要があります。次の例を見てみましょう。
(A) 車に乗る drive a car
(B) バスに乗る get on a bus
(C) 自転車に乗る ride a bicycle
日本語はどれも「乗る」ですが、英語では異なる動詞を使います。次の例は、逆の関係です。
(D) お湯をわかす boil water
(E) 卵をゆでる boil an egg
この場合、日本語の「わかす」「ゆでる」を、英語ではどちらもboilで表現します。このような「基本動詞+α」の結びつきは、特に重要です。